夢の中の現実

今、起きた。

22時。

1時間として寝ていない。

恐ろしい夢を見た。

でも何度も同じ夢を見ていて、どちらが現実かわからなくなる。

夢の中の自分は、年齢は同じ。

大学を2度出ている。

心理学科を卒業して、また心理学を学んで卒業。

しかし、心理職には着けていなく、無職。

友人はいない。

高校卒業して、クラスの人と何処かの喫茶店に集まっている。

自分に話しかけてくる人はいない。

古い病院にいる。

おそらく精神科医師との診察だろう。

かなり田舎の。

待合室で待っていると数十人の人が怪我で運ばれてくるという話を聞く。

自分は何もしないまま、40代後半になってしまった。

その事を医師に相談しようと考えている。

夢の中で目を覚ました。

夢の中でも寝ていたようだ。

おそらく実家にいる。

父がいるらしい。

母もどこかにいそうな気がする。

父にすがりたかった。

「何にもできないまま、こんな年齢になってしまった。取り返しがつかない。大学も2回もでて、、、」

泣きたかった。

しかし、本当に大学を2回もでたのか?

一度目は覚えている。

高校卒業後に入学した。

2回目はいつだろう。

おそらく、20代なかばか後半。

友人もできず、何も学ばないで卒業した記憶がある。

周りは皆、年齢を重ね、親戚の同じくらいの年の人は皆、結婚し、家族を作り、仕事をしている。

自分は孤独で無職でただ年齢だけ重ねる。

このような夢を時に断片的に、また今みたく連続でみる。

今、本当に目が覚めたらしい。

どこにいるのか数秒戸惑った。

現実に戻ったらしい。

いつものベッドだ。

「これは本当におきているんだよな?」

ずっと夢の中にいるのではないかと錯覚を覚える。

今見ていた夢は、本当の自分の投影ではと思う。

大学まで出させてもらって、精神科通い。入退院を繰り返す。

友人もいない。

学生時代、自分は友人がいた。

しかし、誰とも連絡もとっていない。

幼稚園から中学までほぼ同じ人と同学年だった人達と30歳くらいに一度同窓会をしたが、誰も話しかけてこなかった。

自分の存在がなかった。

そこには虚しく、悲しい現実だけがあった。

先月から病院のボランティアを始めた。

このあと、保護猫のボランティアの面接(顔合わせ)をする予定が入っている。

何もない自分に意味を持たせる為に、何かしようと足掻いているのだろうか。

まだ22時36分。

このあと寝れるだろうか。

あと幾度、こんな夢を見るのだろうか。