簡単な撮影をしていた 中継素人がZoom(ウェビナー)を使って出来る研修会の中継をしてみた。

 

中継素人が何となくやってみた研修会の中継の方法

1、PCとカメラ一台での初歩的な方法(基礎知識)

2、研修会の中継

①機材
②気をつけておきたい事

 

皆さん、こんにちは。

成田ゆうです。

僕は研修会やインタビュー、PR映像などを撮影や編集してDVDやYouTube、データで納品する仕事を未経験から4年ほどしていました。

しかし僕は鬱などがあって、一般就労はしていません。

自分は技術レベルははっきり言って高くないです。

中継に関しては全くのド素人なので、間違ったことがあるかもしれませんが、ちゃんと研修会中継を何度か成功できたので、記憶を呼び覚まして書かせていただこうかと思います。

 

1、PCとカメラ一台での初歩的な方法(基礎知識)

リモートワークでのお仕事なら、PCだけ、またはウェブカメラがあれば大体できますよね。

僕もその経験はありました。

しかし、4,5人で一つのパソコンで会議などをする際、画角に全員入りません。

その時PCに家庭用ビデオカメラを繋げてみました。

その時に使ったカメラがこれです。

 

 簡単な撮影の仕事をするところだったので三脚もあり、こんな形でやっていました。

 

 

f:id:smm0113:20210714165852j:plain

PCとカメラをつないでいる赤い線は「HDMIケーブル」です。

カメラに付属の純正の「HDMIケーブル」でPCをカメラを繋ぐのですが、直接つないでも反映されません。下に表示したキャプチャーボードにHDMIケーブルをつなぎ、PCのUSB端子に接続します。

 

 

そうするとPCのZoomの画面から、①をクリックすればカメラが認識されていれば、選択するだけです。

カメラの音を使いたいときは②から選択できますが、会議用のUSBマイクなどがあれば

そちらのほうが音質はいいです。

f:id:smm0113:20210714172153j:plain

 

でこうやって、ミーティングなどを開いているうちに「研修会の中継」のお仕事がたまたま来て、試行錯誤で機材を集めやってみました。

 

2、研修会の中継

①機材

「さて、初めての中継どうやってやろう」と試行錯誤して以下の機材を使ったわけです。

①、PC2台

②、カメラ3台

③、ディスプレイ

④、ダイナミックマイク

⑤、H4(ハンディレコーダー)

 ※H5とありますが、実際はH4を使用しています。

 

⑥、U44(USBオーディオ・インターフェース)

 ※実際にはU-44を使用しています。

⑦、ATEM(スイッチャー)

 

 

機材を見て、「大変そうだー」と思った方が多いかもしれません。

でも、中継素人の僕は何とかやってみました。 

 

実際に行った機材の配置を図にしてみましょう。

 図1

f:id:smm0113:20210714183350j:plain

 実はまあまあ複雑なことになっていました(-_-;)

役割は以下の通りです。

 

①、PC2台-Zoom配信用と確認用

②、カメラ3台-(講演者、ゲスト、司会者を移す)

③、ディスプレイ-(ATEMと繋ぎ、適切なカメラと音声を確認する)

④、ダイナミックマイク-(外の音を拾わないように集音する)

⑤、H4(ハンディレコーダー)-ダイナミックマイクの補助、大きいボイスレコーダー      

               だと思ってください

⑥、U44(USBオーディオ・インターフェース)-ダイナミックマイクを有線で繋ぎ、配信する

⑦、ATEM(スイッチャー)-最大4つのカメラがつなげて、カメラの切り替え、H4の      

             音声レベルを変えれる

 

赤の線は機材とZoomのホストPCの機材を繋げる付属のコード

黄色の線はATEMにHDMIケーブルを繋げ、カメラの映像とH4の音声をPCに取り込めるように変換する(キャプチャーボードの役割)

緑の線はマイクをU44につなげる有線ケーブル

です。

 

 これだけで理解できたでしょうか?

中継をする前の自分なら訳が分かりませんね、たぶん、、、(-_-;)

 

では、文章で実際の配信までの流れを書いていきます。

 

事前打ち合わせ

事前の打ち合わせで、講演者、ゲスト、司会者の方の立ち位置を配信向けにしていただけるようにこちらで決めました。

後ろは窓で、大きな電車の音も聞こえています。

お客様のいる研修会とは違うので、PCのおける場所、カメラ位置を優先して決め、立ち位置を決めています。

この時はウェビナー(Zoomのセミナー用※以下Zoom)を企画者が契約していたので、研修を受けている人の顔は普通のZoomと違って画面上には見えていません。

でも、やることはZoomと変わらないと思います。

企画者は事前に参加者にウェビナーのURLを送信しています。

当日の研修会の流れ、大まかなセリフ、画面共有の有無、企画者によるカメラアングルの要望を聞き、持ち帰り、準備、当日に備えます。

 

研修会当日

13時~16時半までの研修会でしたので、私たちは5人で10時に研修会場に行きました。

時間配分は、

13時から14時半まで講演、その後休憩をはさみ残りの時間はゲスト3人のシンポジウム形式で行われます。

実際はもっと複雑でしたが説明しきれないので省いています。

 

図1の配置を事前に決めていたので、配置していきます。

Wi-Fi環境のある会場でしたので、2つのPCをWi-Fiに繋ぎます。

ホストのパソコンは3台です。

1台目はZoomのメインホストで企画者の出欠、入室を管理、実際の映像の確認をしています。

2台目は共同ホストでチャットでの質問を書き留め、シンポジウム時の質疑応答に備えます。

3台目も共同ホストです。図1の配信用PCです。

 

こちらのスタッフは5名。

カメラ、音声がメインでしたのでそれに専念します。

各カメラに1名ずつ3人、カメラの切り替え音声のボリュームなどATEMやU44を担当するものが1名。

確認用PCで配信されている音声、映像を確認するものが1名です。

U44にはマイク2本、付属のマイク端子をつけてプラス2本、計4本取り込めます。

図1では5本必要なように見えますが、講演が終わったらマイクがゲストに1本わたるので足りています。

 

実際は図1に書いてある機材のほかに、確認用PCのイヤホンジャックに二股のハブをつけて、ヘッドフォンを2つ差し、スタッフ2名で音声を確認しながら中継しています。

配信用PCで聞かないのは、実際に取り込まれた音声がどのように参加者に聞こえているかを確認しているからです。

配信PCには外付けスピーカーをつけています。

講演者、ゲスト、司会者はマイクで話していますが、配信優先のマイク配置にしているので現場では地声しか聞こえず、やりにくいだろうと思い、外付けスピーカーをつけています。

このスピーカーを確認用PCにつけてはいけません。

配信では少なからずディレイが生じてしまい、配信先では音声が遅れて聞こえます。

話している人は、自分が話しているのがやや遅れて聞こえてしまい、とても話しずらいです。

おおもとの配信用にスピーカーを繋げればダイレクトに反映されるので、ここは気を付けるところです。

映像の方が早く、音が遅れるというのはこのATEMが原因だと思われます。

 

図1を見ていただければわかるように、ATEMが取り込んでいるのはカメラ3台とH4です。

 

ディスプレイは図にしていませんがATEMとHDMIケーブルでつながっています

ATEMに取り込んだ3つのカメラの映像はディスプレイの左に3分割されて映し出され、ATEMを操作している人はどの映像を配信するかを選択します。

H4はこの時は補助的な役割でしたが、実際の中継ではよく使用し、ディスプレイにオーディオメーターが表示されるので、音の調節をATEMでします。

もちろん事前にH4の音声レベルも確認しています。

 

ATEMには様々な機能があり、何かあったときに使う真っ暗な画像と、開始前や休憩中、終了後に使うであろう待ち受け画面が1枚設定できます。

その日の研修会のスケジュールやフライヤーなどをjpgにして設定しておくといいでしょう。

 

U44でのマイクの音声はオーディオメーターがないので、実際に配信用PCの音声を聞きながらU44のボリュームを変えていきます。

感覚としては、0~10までのボリュームで9くらいがいいのかなと思います。

MAXの10だと、キーンというノイズが入ることもあります。

これは現場で判断しなければなりません。

 

マイクはSHUREのダイナミックなら間違いないと聞きました。

これは、音の専門家に聞きました。

 

 

あと、図1の左側にスクリーンを用意して、プロジェクターに演者がどのように配信されているかを見れるようにもしています。

 

②気をつけておきたい事

最後の備考として気を付けておきたいことは、今回紹介したカメラに繋いでいるケーブル、長いですよね。

これは5メートルと10メートルのHDMIケーブルを使っているからです。

そして今回使ったカメラでは、純正のHDMIケーブルと長いHDMIケーブルをかませて使うと出力が足りないので、ブースターを使っています。

純正の付属のケーブルをカメラにつけ、ブースターをかませて、5メートルや10メートルのHDMIケーブルを繋ぎ、ATEMに繋げています。

今回のカメラではブースターをつけても、10メートルになると厳しく、よいカメラが必要になります。

そして出力が弱い状況で、且薄暗い場所で使用するとカメラのシャッタースピードの関係でカクカクしたり、うまく映らないところもあるので気を付けたいところです。

 

カメラワークに関しては書くまでもないので、省略しました。

 

というとこで、僕(僕たち)は研修会の配信をうまくすることができました。

難しいと思う方も、機材を実際に触ればできるものです。

ここまでの中継でなくても、1カメで配信する方法だってあります。

でも、お金をいただいた仕事なのでこういう形になりました。

 

素人が素人なりに調べて行った中継ですので、書き忘れている点、間違っている点、いたらない点がございましたら申し訳ありません。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。